アンコールテンプルツアー

ようこそカンボジアへ

基本情報

カンボジア(国の概要)
1.国名
正式名称は、クメール語で ព្រះរាជាណាចក្រកម្ពុជា(発音:プレアリアチアナーチャッカンプチア、ラテン文字表記:Preăh Réachéanachâkr Kâmpŭchea)。プレアは王の称号。リアチアは「王」、ナーチャックは「国」で、
両方合わせたリアチアナーチャックは「王国」を意味する。隣国のタイの正式名称とよく似ている。

カンボジアではアンコール王朝以後、国名をカンブジャと呼んでいる。チャム語で書かれた948年のバクセイ・チャムクロン碑文はリシのカンブ・スヴァーヤンブヴァと天女メラーの婚姻による建国伝説を伝え、
カンブジャとはカンブの子孫を意味すると説明される。クメール語では「カンプチア」に近く発音される。

公式の英語表記は「Kingdom of Cambodia」である。略称は「Cambodia」(カンボーディア)と読ばれる。日本語では「カンボジア王国」.

傍らで「クメール」という言葉も使われる。本来は「カンボジア」は主に民族、「クメール」は言語を指していたが、現代では区別があいまいになっている。
2.位置
カンボジアは、東南アジアのインドシナ半島南部に位置する立憲君主制国家.
南はタイランド湾に面し、西はタイ、北はラオス、東はベトナムと国境を接する.
3.面積と気候
ー面積:181,035 km²
ー気候:熱帯モンスーン気候に属し、高温多湿の日々が続きます。
年間の平均気温は27.7度。 5~10月が雨季で11~4月が乾季となり、特に4~5月は平均気温が30度以上となることも多く、最も暑い季節となります。
観光のベストシーズンは、降雨が少なく気温もわずかに下がる12~3月。ただし、お花と緑をたくさん見たいという方は雨季がお勧めです。雨季だと言っても
一日中に雨が降ってる訳ではなく、スコール的に長くても30分ぐらいでやみますし、場所によって降ってないのもあるので。
4.人口
1671万人
5。首都
プノンペン都
6。宗教
90%上座部仏教、そのほか、イスラム教やキリスト教やヒンズー教など。
7.言語
クメール語(クメールは民族の名前)、クメールという民族の使っている言葉がクメール語。
カンボジアは古くからインドの文化、宗教の影響を強く受けていたため、言葉においてもサンスクリット語やパーリ語からの借用語がたくさんある。
クメール文字も南インドから伝わった文字を改良してできた。アンコールワットなどの遺跡の碑文は、サンスクリット語や古代クメール語で書かれている。
8.国旗
カンボジアの国旗の中でまず目につくのは中央に描かれた世界遺産アンコールワット。カンボジアの象徴としてだけでなく、白で描くことで仏教を表している。
上下の青い帯は王室の権威を、中央の赤い帯は国民の忠誠心を表している。
1953年フランスからの独立後、カンボジアは内戦の影響で政権が変わるごとに国旗もさまざまに変更されてきた。
現在の国旗は内戦前の1970年まで旧王国時代に使われていたもので、内戦が終わって王制が復活した1993年によみがえった。
9。国章
カンボジア王国の国章(カンボジアおうこくのこくしょう、クメール語: ព្រះរាជសង្ហាកម្ពុជា)は、カンボジア王室の紋章を使用しておりカンボジアの王権を象徴している。
現在の国王であるノロドム・シハモニの王旗にもこの紋章が描かれている。

紋章記述
紋章に描かれている動物(サポーター)は、向かって左にいるのがゾウの鼻を持つ獅子であるガジャシンハ(gajasingha)、右にいるのがシンハ(singha、獅子)である。
二匹の動物は、王家のための五層の日傘を捧げ持っている。

その間にあるのはカンボジア式の王冠で、頂上から日の光を放っている。
王冠の左右には木の葉のようになった金色のマントが上に向かってたなびき、王冠の下にはローブが垂れ下がり、その手前に青い盾がある。
盾の中に描かれているのは、台座のついた皿(タイのパーン(Phan)と同様のもの)が二段重ねられ、聖なる剣とクメール語のオームのシンボルが載せられている図柄である。
皿の下には勲章が描かれ、その両側から緑の月桂樹の葉の飾りが皿を囲んでいる。

紋章の下部にある帯には、クメール語で「Preah Chao」(幸いな支配者)、「Krung」(国、王国)、「Kampuchea」(カンプチア / カンボジア)とあり、合わせて「カンボジア王国の国王」と読める。
10。政体
立憲君主制
11.元首
ノロドム・シハモニ国王(2004年10月即位)
12.国会
二院制
上院
(全62議席、任期6年、サイ・チュム議長(人民党副党首))
国民議会(下院)
(全125議席、任期5年、ヘン・サムリン議長(人民党名誉党首))
13.首相
現職者 フン・マネット(第4代) ហ៊ុន ម៉ាណែត 就任日 2023年8月22日.
14.略史
ー9~13世紀:現在のアンコール遺跡地方を拠点にインドシナ半島の大部分を支配していたこと。
ー14世紀以降:タイさらにベトナムの攻撃により衰退。
ー1884年:フランス保護領「カンボジア王国」。
ー1953年:カンボジア王国としてフランスから独立。
ー1970年:ロン・ノルら反中親米派、クーデターによりシハヌーク政権打倒。王制を廃しクメール共和制に移行。
親中共産勢力クメール・ルージュ(KR)との間で内戦。
ー1975年 :KRが内戦に勝利し、民主カンボジア(ポル・ポト)政権を樹立。同政権下で大量の自国民虐殺。
ー1979年:ベトナム軍進攻でKR敗走、親ベトナムの「カンプチア人民共和国」(プノンペン(ヘン・サムリン)政権)擁立。
以降、プノンペン政権とタイ国境地帯拠点の民主カンボジア三派連合(KRの民主カンボジアに王党(シハヌーク)派・共和(ソン・サン)派が合体)の内戦。
ー1991年:パリ和平協定。
ー1992年:国連カンボジア暫定機構(UNTAC)活動開始(1992~93年、日本初の国連PKO参加。)
ー1993年:UNTAC監視下で制憲議会選挙、王党派フンシンペック党勝利。新憲法で王制復活。ラナリット第一首相(フンシンペック党)、フン・セン第二首相(人民党:旧プノンペン政権)の2人首相制連立政権。
ー1997年:首都プノンペンで両首相陣営武力衝突。ラナリット第一首相失脚。
ー1998年:第二回国民議会選挙。第一次フン・セン首班連立政権。
ー1999年:上院新設(二院制へ移行)。ASEAN加盟。
ー2003年:第三回国民議会選挙。
ー2004年:第二次フン・セン首班連立政権発足。シハヌーク国王引退、シハモニ新国王即位。WTO加盟。ASEM参加決定。
ー2006年:第一回上院議員選挙。
ー2008年:第四回国民議会選挙。第三次フン・セン首班連立政権発足。
ー2012年:第二回上院選挙。ASEAN議長国。(二回目)
ー2013年:第五回国民議会選挙。フン・セン首相首班政権発足
ー2018年:第三回上院選挙(2月)
ー2018年:第六回国民議会選挙。フン・セン首相首班政権発足(7月)
15。通貨
現地通貨は「リエル(Riel)」。USドルも一般に流通していて、主要な場所ではたいてい使える。1USドルで4,000リエルだが場所によって手数料などが取られたりして4000リエルぴったりまで行かない場合もある。
お釣りもドルだが1ドル未満はリエルで戻ってくる。ただし、地元の人が多く利用する屋台や市場、モトドップ(バイクタクシー)などにはリエルが便利。また高額のドル紙幣(20USドル以上)は受け取りを拒否される場合もある。
なお、両替は空港、街中の銀行や両替所などでできる。両替所は市場周辺へ行くとたくさんある。以下に2016年時点で流通している主な紙幣を並べた。
紙幣のみで硬貨はない。カンボジア国立銀行によると、100リエル(3種類)、500リエル(3種類)、1,000リエル(4種類)、2,000リエル(3種類)、5,000リエル(2種類)、
10,000リエル(3種類)、20,000リエル(2種類)、50,000リエル / 100,000リエル(2種類)などがあるが、50リエルや200リエル、50,000リエル以上の高額紙幣や一部の旧札はほとんど目にすることはない。
16。主要産業
ー工業:GDPの39.2%
ーサービス業:GDPの36.4%
ー農業:GDPの24.3%
17.名目GDP
約262億米ドル(2021年、IMF推定値によると)
18.一人当たりGDP
1,800米ドルぐらい(2022年、IMF推定値によると)
19.物価上昇率
5.3%(2022年、IMF推定値によると)
20:貿易総額(2021年、カンボジア商業省統計)
ー輸出:175億米ドル。主要貿易相手国:米国(42.6%)、EU(18.1%)、中国(8.6%)、日本(6.2%)、カナダ(5.4%)
ー輸入:287億米ドル。主要貿易相手国:中国(33.6%)、シンガポール(18.8%)、タイ(12.2%)、ベトナム(11.0%)、日本(2.1%)
21。経済概要
カンボジア経済は2004年から2007年までの4年間、10%を超える高い経済成長を記録した。
しかし、サブプライムローン問題に端を発した世界同時不況の影響を受け、2009年の経済成長率は0.1%まで落ち込んだものの、翌年の2010年には6.1%にまで回復した。
2011年以降2019年までは、堅調な縫製品等の輸出品、建設業、サービス業及び海外直接投資の順調な増加により、年率約7%の安定した経済成長を続けていた。
2020年は新型コロナウイルスの影響を受けてマイナス成長となったが、2021年及び2022年についてはプラス成長が見込まれている。
22.日本の援助実績
ー有償資金協力:約2,073億円(2020年度までの累計)
ー無償資金協力:約2,263億円(2020年度までの累計)
ー技術協力:約950億円(2020年度までの累計)
23.主要援助国・機関の支援額(2020年推計値)(単位:百万ドル、出典:CDC)
ー中国(421.6)
ー日本(336.5)
ーADB(283.1)
ー世銀(140.8)
ーEU(90.3)
ー韓国(58.0)
ー米(43.9)
24。日本との政治関係
日本は1992年3月に駐カンボジア特命全権大使を任命し、在カンボジア大使館を17年ぶりに再開。
一方、カンボジア側は1994年12月、1975年以来閉鎖していた在京カンボジア大使館を再開。
2022年11月両国関係を包括的戦略的パートナーシップに格上げたこと。
25.日本との経済関係
ー対日貿易(2022年、財務省貿易統計)
  。貿易額
    日本への輸出 約2,543億円
    日本からの輸入 約672億円
  。主要品目
    日本への輸出 衣類、履物、革製品
    日本からの輸入 一般機械(建設機器等)、輸送機器(車両、バイク等)、
    食料品(肉類等)、電気機器、織物用糸及び繊維製品機器

 ー日本からの直接投資
  。投資承認額(1994~2021年実績、カンボジア開発評議会(CDC)):約29億ドル
  。投資対象分野、進出企業:縫製、製靴、自動車部品、医療、建設部材、小売業大手、ホテル等
 ー2007年6月、「投資の自由化、促進及び保護に関する日本国とカンボジア王国との間の協定(いわゆる日カンボジア投資協定)」に署名し、2008年7月末に発効した。
(4)2015年1月、「航空業務に関する日本国とカンボジア王国との間の協定(いわゆる日・カンボジア航空協定)」に署名し、
2016年5月発効した。2016年9月に成田・プノンペン間の直行便が就航した(現在休航中)。
26.日本との文化関係
 ー毎年、在カンボジア日本大使館、カンボジア日本人材開発センター(CJCC)及び国際交流基金アジアセンタープノンペン事務所が共催で、
「日カンボジア絆フェスティバル」(2月)、「七夕フェスティバル」(7月)、「日本映画祭」を開催。
 ー1993年10月、「アンコール遺跡救済国際会議」(東京)を開催。以降、同会議で設置されたアンコール遺跡保存修復国際調整委員会(ICC)において例年日本はフランスと共に共同議長を務めている。
また、1994年より日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)を通じ、アンコール遺跡内のバイヨン遺跡で保存修復活動を実施中。
2006年からは、アンコール地域遺跡整備機構(APSARA機構)と共同でJASAとして活動している。他に、上智大学も、アンコールワット西参道の修復事業等を実施中。
 ー1992年以降日本が受け入れたカンボジア人国費留学生は1,200名以上。
27.在留邦人数
ー3,363人(2022年10月時点、在留邦人数調査)
28.在日カンボジア人数
ー18,356人(2022年6月時点、入管統計)
29.要人往来
ー1957年11月:岸総理大臣
ー1959年5月:藤山外務大臣
ー1993年9月:羽田副総理大臣兼外務大臣
ー1995年8月:河野副総理大臣兼外務大臣
ー2000年1月:小渕総理大臣
ー2001年6月:秋篠宮同妃両殿下
ー2002年11月:小泉総理大臣(ASEAN関連首脳会議)
ー2003年6月:川口外務大臣
ー2005年6月:町村外務大臣
ー2006年8月:横路衆議院副議長
ー2009年1月:中曽根外務大臣
ー2009年10月:岡田外務大臣(日メコン外相会議)
ー2012年6月:皇太子殿下(東南アジア御訪問)
ー2012年7月:玄葉外務大臣(ASEAN関連外相会議)
ー2012年11月:野田総理大臣(ASEAN関連首脳会議)
ー2013年2月:秋篠宮殿下(故シハヌーク前国王葬儀御出席)
ー2013年11月:安倍総理大臣
ー2014年6月:岸田外務大臣
ー2014年8月:輿石参議院副議長
ー2018年4月:河野外務大臣
ー2020年8月:茂木外務大臣
ー2022年3月:岸田総理大臣
ー2022年8月:林外務大臣(ASEAN関連外相会議)
ー2022年11月:岸田総理大臣(ASEAN関連首脳会議)

30.ビジネスアワー
政府関係機関:月〜金の午前8時から12時、午後1時(または2時)から夕方5時が一般的。土日祝は休み。

銀行:月〜金の午前8時から午後4時までのところか多い。昼休みはない。

飲食店:店によって異なるが、昼は午前11時から午後2時くらいまで営業し、2〜3時間の休憩をはさんで夕方から夜の営業をする店も多いので、営業時間はよく確認したほうがよい。
ローカルな屋台は、朝のみ、夕方のみなど時間帯ごとに異なる店が出没する。

市場:ローカルな市場は大体早朝〜夕方5時くらいまで開いているが市場内の店舗によって多少異なる。
31.祭日
1月1日 インターナショナル・ニューイヤー(元旦)
1月7日 虐殺政権からの解放の日
2月11日 ミアック・ボーチア祭 万節祭(万仏節)★
3月8日 国際女性の日
4月14~16日 カンボジアの正月★
5月1日 メーデー
5月10日 ヴィサック・ボチェア祭(仏陀生誕記念日)★
5月13~15日 シハモニ国王誕生日
5月14日 耕起祭★
6月1日 国際こどもの日
6月18日 モニック前王妃誕生日
9月19~21日 プチュン・バン(お盆)★
9月24日 憲法記念日
10月15日 シアヌーク前国王追悼記念日
10月23日 パリ和平協定調印記念日
10月29日 シハモニ国王即位記念日
11月2~4日 水祭り★
11月9日 独立記念日
12月10日 国際人権の日
※(★印)は、年によって変動する祝祭日。

また、1月末~2月頭に毎年あるチャイニーズニューイヤー(旧正月)は公式の祝日ではありませんが、ほとんどのお店や企業は休業となり、街は閑散としています。
【主な祝日】「虐殺政権からの解放の日」毎年1月7日。
カンボジア最大の行事でもあるカンボジアの正月(Khmer New Year)は、女神デヴァターが地上へ降臨する日・時間を新年の始まりと考えています。地元の人は寺院で3日の間、健康と幸福の祈願をします。
また、各家庭ではお祝いの料理として定番のカレー料理が振舞われます。そのためカンボジアの1月1日(元旦)は、それほど盛大なお祝いはしていません。

【主な祝日】「プチュン・バン(お盆)」2017年9月19~21日 
32.その他
 ー電圧:220ボルト。日本で使用できる100V対応の電化製品は変圧器がないとほとんど使用することができません。
コンピューターやスマホには100-240Vがほとんどなので、アダプターの裏を確認すると、利用できることがわかります。
日本は2つ線のA型タイプのコンセントですが、カンボジアは3つ穴のBFタイプとなっていますがAタイプ、Cタイプも使用できます。
 ー電話:ホテルの電話を利用すること。または携帯電話のプリペイドカードがいたるところで販売されているので、旅行者でもレンタル携帯や安価な携帯を購入して使用する方が多い(SIMカード購入にはパスポートが必要)。
 ーインターネット:街中にインターネットショップがあり、日本語フォントも使える。また、ゲストハウスやホテル、レストラン、カフェなどでは無料Wi-Fiを使えるところがほとんど。ただ、全体的に通信速度は遅い。
 ー税金:基本的に10%のVAT(付加価値税)がかかる。ただし、ホテルやレストラン、カフェ、スーパーなど、レシートが発行される支払い時のみ旅行者へのVAT還付制度はないこと。
 ークレジットカード:観光客が多い店舗やショッピングモールなどではVISAやMasterなどの国際ブランドが使える。しかしローカルの店では使えないところがほとんど。又は市場ではカードを使わないほうが良いこと(偽装の問題)。
 ーチップ:基本的にチップの習慣はないので、渡すかどうかはケースバイケース。高級ホテルではポーターやベッドメイクに、ツアーではガイドやドライバーに心づけを渡すことも多いが、必ず渡さなくてはならないということはないこと。
33.国際電話のかけ方
 ーカンボジアから日本へ:001✚81そしてゼロを取った日本の市外局番(✚を入れる必要が無いので)
 ー日本からカンボジアへ:まず最初に任意の国際電話会社の番号を押します。
次に国際電話識別番号「010」に続けて、カンボジアの国番号「855」を押し、最後に市外局番を含めた先方の番号の「頭の0を除く番号」を押しましょう。
34.カンボジア国内交通・移動方法や交通手段
いくつかのパターンがあるので、ここでは観光客でも利用可能な主な移動手段をご紹介していきます!
 ー飛行機 : 国内路線はプノンペン〜シェムリアップ間とシェムリアップ〜シアヌークビル間の2路線のみ。
利用客の多いプノンペン〜シェムリアップ間は、カンボジアアンコール航空、バヅサカ航空などが就航していて便数も多い。
 ーバス:国内の移動手段は長距離バスが便利。たいていはリクライニングシートとエアコンが付いている。
夜行バスには、マットを並べた寝台バスもある。
チケットの手配は旅行会社に依頼するか、直接バス会社に電話をして予約する。また、インターネット予約ができる会社もある。なお、プノンペンには公共バスもあるが、路線の数が少なく、地理を把握していないと乗りこなすのは難しいこと。
 ートゥクトゥク:バイクの後ろに座席部分を取り付けた、カンボジアでは一般的な乗り物。メーターや料金表はないので、目的地を伝えて乗るときに料金交渉をする必要がある。屋根があるので雨の日や暑い日でも安心。
 ーバイクタクシー:バイクの後部座席に客を乗せて走る。料金も安くて近距離の移動には便利だが、料金交渉が必要。また安全面を考えると遠距離や夜間の利用は避けたほうがよい。ドライバーの多くは英語が通じない。
タクシー:プノンペンにはメータータクシーがあり、タクシー会社、台数ともに増えてきている。ただ、流しのタクシーはほとんどないので、利用するときはホテルやタクシー会社に直接電話して呼ぶ必要がある料金はトゥクトゥク並。
シクロ:自転車の前に客を乗せるための座席を付けた乗り物。バン以外ではほとんど見かけない。走行がゆっくりなので近距離向け。
地元の人が荷物の運搬用に使う場合が多いので、市場周辺にいることが多い。料金は交渉制で、30分や1時間単位でチャーターして観光地めぐりをすることもできる。のんびり風を感じながら走ることができるので気持ちがいい。
 ーレンタサイクル:ゲストハウスやホテルの多いエリアで目にする「FOR RENT」の看板と、店頭に並ぶ自転車が目印。
ホテルで貸し出しているところもある。申し込みにはパスポートやデポジットが必要。最近では電動アシスト付き自転車もあること。
35.到着
 ービザ:入国にはビザが必要。日本のカンボジア大使館または領事館で申請すると、数日で発給される。インターネットで申請してクレジットカード払いができる「eビザ」も取得可能。また到着後の空港でもビザの取得が可能。
その場合は顔写真と手数料(観光ビザ:30USドル、ビジネスビザ35USドル)が必要。申請用紙はカンボジアの機内で配布される。入国審査ロビーにもおいてある。カウンターに並び、申請用紙と顔写真を提出したら受け渡しカウンター前で名前が呼ばれるのを待ち、
ビザを貼ったパスポートと引き換えに代金を渡す。受け取り後、内容(ビザの種類、名前のつづりなど)が正しいか確認すること。
 ー入国審査:パスポートを提示。質問されることはほとんどないこと。
 ー手荷物受取り
 ー税関:税関申告書(機内で配布される)を手渡す。現金の持込みについて、10,000USドル以上は税関でも申告が必要となる。
申告が必要な場合は、係官にその旨を伝え申告書を手渡すと必要な手続きを行ってくれる。
 ー市内への出発:税関を出ると、出迎えの人たちが待つエリアへ。ホテルなどに迎えを依頼すると、名前を書いた紙を持って待っていてくれる。
迎えがない人は、空港タクシーもしくは空港トゥクトゥクのカウンターへ。空港の敷地内外で直接タクシーやトゥクトゥクと交渉することもできる。
36。空港から市内へ(空港から市内までは45キロ、所要時間は60分から70分ほど)
空港周辺には他の施設がないため、Grabなどの配車アプリの利用は残念ながら期待できません。
飛行機の到着時間によっては、シャトルバスが利用できないことがあるので、事前に空港から市内までの交通手段についてプランを決めておきましょう!
 ー空港タクシーの利用
   。空港からシェムリアップ市内へ向かうタクシーは、時間・利用車両によって、一律で料金が決まっています。空港カウンターで申し込みをしましょう。
現状では、クレジットカードに対応していない可能性があるので、現金を用意しておいた方が安心です。また、両替所が営業をしていないこともあるので、出発前にある程度のUSドルを準備しておいたほうが良いこと。
      ⊕06:30~23:00の利用:
        ア。乗用車(7人まで):片道35USドル
        イ。ミニバス(8〜15人まで):片道40USドル
      ⊕23:00~06:30の利用:
        ア。乗用車(7人まで):片道40USドル
        イ。ミニバス(8〜15人まで):片道45USドル 
  ー空港シャトルバスの利用:
 シャトルバスの料金は一律で決まっています。下記は1人あたりの料金です。
 あらかじめ往復ともにシャトルバスを利用する予定なら、往復チケットを購入した方が少しお得になりますね。
   また、帰国日の出発時間によっては、事前にチケットを購入しておいたほうが安心です。

         ア。片道で8USドル
         イ。往復で15USドル
   ーシャトルバスの運航ルート:
         ア。空港から市内へ向かうルート:「Macro」「CDF(免税店)」「Angkor Market」の3箇所に停車することです。
         イ。シェムリアップ中心部のホテル/ゲストハウスに宿泊する場合:CDF Duty Free StoreもしくはAngkor Marketで下車するとよいでしょう。
         どちらも周辺にはトゥクトゥクが多く待機しているので、そこから先の移動は不便では無いこと。
         ゥ。ホテルには立ち寄らずに遺跡観光に行く場合:CDF Duty Free Storeの方が「アンコールパス」のチケット販売所に僅かに近くなります。
37.市内から空港へ
    ー市内から空港に向かう場合:「CDF」を出発してそのまま空港に直接向かうルートになります。「Macro」や「Angkor Market」から乗車することはできないので、注意してください。
      。シャトルバスの運航スケジュール:
         ア。市内から空港(CDF発):07:00 08:00 11:00 12:00 13:30 16:30 18:00 20:00(時間)
         イ。空港から市内(空港発):08:30 10:30 12:30 15:00 16:00 18:00 20:00 22:00(時間)
38.出発:
    ー搭乗手続き
    ー出国審査、X線チェック
    ー出発ロビー:軽食や飲み物を出すカフェ、みやげもの店、書店などがある。
39.出入国カード書き方、アライバルビザの書き方